
僕は覚せい剤が原因で3回目の刑務所を出所し、直接ここ「岐阜ダルク」に入所してはや1年が経ちます。


常に覚せい剤が体の中に入っている状態で、覚せい剤が無いと動けなくなり寝たきりとなってしまいます。

だから覚せい剤を止めることは完全にあきらめていました。覚せい剤を使うことでなんとか生きていました。

僕が刑務所にいる頃、車いすにのって癌でガリガリに痩せた父親がモルヒネを打って面会に来てくれました。そして父親と「覚せい剤を止めて普通に生きられるようになる」という約束をしました。
父との最後の約束を果たすために岐阜ダルクに入所しました。

本当に濃い内容の一年でした。

おかげで覚せい剤への欲求はだいぶん楽になりました。

40歳のおっさんが覚せい剤が無いと動けないのはやっぱりカッコ悪いことだと本気で思える自分になれました。ここ最近では覚せい剤と一緒に使っていた処方薬も止めようと減薬に挑戦しています。入所の際、この処方薬だけは絶対にやめるつもりはありませんでした。覚せい剤を止めるより処方薬を止める方がキツいものになるかもしれません。

そのキツさからか覚せい剤への欲求が出てくる時もあります。だけど本当にクリーンになって自分の夢を叶える為に〜強い自分になる為に日々チャレンジし続けています。

(ラジオ)